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2006年12月15日 (金)

古記録フルテキストデータベース

平安貴族達が残した日記は、当時の政治や文化を知る上で欠かすことのできない第一級の史料です。
特に『源氏物語』の執筆時期に重なって書かれている藤原実資の『小右記』や藤原道長の『御堂関白記』は、作者の生きた時代の具体的な姿を教えてくれる、貴重な証人と言えます。
とはいえ、これらの漢文日記は、読みたくても大きな図書館にでも行かなければなかなか手に取れない専門書。
研究者ならぬ一般の『源氏物語』愛好家には近寄り難い存在だったように思います。

そんな状況を覆してくれたのが、東京大学史料編纂所がWebサイト上で公開している「古記録フルテキストデータベース」です。

古記録フルテキストデータベース ※リンク先はデータベースページ表紙

  • 東京大学史料編纂所作成
  • 東京大学史料編纂所データベース検索ページ内コンテンツ
  • 同編纂所が刊行している漢文日記の翻刻資料『大日本古記録』の全文データを収録

データベースには、『大日本古記録』の本文データ、日付・巻冊次・ページなどの管理データ、各ページの画像データが収録されています。
現在のところ収録史料数は13点、平安時代の文献としては『貞信公記』『九暦』『小右記』『御堂関白記』『後二条師通記』『中右記』『殿暦』があります。
学術研究目的であれば、資格不問・無料で利用できます。

データベース選択画面から古記録フルテキストデータベースに入ると、検索画面が表示され、キーワードや日付から全文を検索することができます。
特定の文献だけを検索することも、13点の全史料を横断検索することも可能です。
検索結果にはそれぞれ画像ファイルへのリンクが用意されており、クリックすると検索された文を含んだ日にちの最初のページ画像(tiff形式)が開きます。
ブラウザ上で前後のページへ移動もでき、『大日本古記録』を1ページずつ開いていくような感覚でディスプレイ上で読むことができます。

自宅にいながらにして全文が読めること自体ありがたい限りですが、データベースならではのありがたみはやはり検索機能です。
儀式や風俗を調べていて具体例が知りたいときなど、キーワードでの横断検索が威力を発揮します。
特に『小右記』や『中右記』には、儀式・行事の詳細な記録が残されている一方、全体はとても素人が通読できる量ではないので、関連する記述をピンポイントで拾えるのは本当に重宝です。
史料の原文を見たいけれど手に入らない…と諦めている方に、是非使っていただきたいデータベースです。

東京大学史料編纂所が公開しているデータベースは、これだけではありません。
他にも便利なデータベースが沢山あるのですが、そちらのご紹介はまた別の機会とさせていただきます。

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