カテゴリー「資料紹介」の記事

2009年6月27日 (土)

『御堂関白記』を読みこなすために

摂関政治の頂点を極め、紫式部の雇い主として『源氏物語』執筆を支援した藤原道長。
『御堂関白記』は、その道長が書き残した日記です。
道長自筆の原本が陽明文庫に現存する他、子孫が書き写した写本や抄出本などにより、長徳元[995]年~治安元[1021]年の分が1000年後の現代まで伝わっています。
男性貴族が著した日記は、『源氏物語』が「女のまねぶべきことにしあらねば」(賢木巻)などとして表向きは語らないながらも、物語の随所に織り込んでいる宮廷政治の世界を知るための貴重な資料。
しかも、『源氏物語』作者と同時代の実質的な最高権力者であり、作者本人とも浅からぬ関わりがあった人物の日記となれば、その重要性は改めて申し上げるまでもないかと思います。
その一方で、これまでは他の貴族日記と同様、漢文で書かれていることがネックになり、白文の漢文を読みこなす素養のない人にはなかなか手を出せない文献でした。
ですが、嬉しいことに今年になって現代語訳の刊行が始まり、研究者ならぬ一般の歴史・文学愛好家も悪戦苦闘せずに『御堂関白記』を読めるようになりました。
そこで今回は、『御堂関白記』を読んでみよう!と思い立った方向けに、用途に応じた資料をまとめてご紹介いたします。

まずは、この記事を書くきっかけともなった本から。

『藤原道長「御堂関白記」 : 全現代語訳』全3巻(講談社学術文庫)
倉本一宏訳 講談社 2009年5月~刊行中 各1,418円(税込)

手軽な文庫本での刊行で、上中下の3分冊構成。
今のところ刊行済みなのは上巻と中巻で、下巻も7月中旬には発売されるようです。
原文との対訳ではなく訳文のみが収録されており、巻末に簡単な用語解説と日記に登場する人物の注、年譜、系図、地図類が付いています。
人名は『平安時代史事典』(角川書店 1994年)の読みに準拠している(=ほぼすべて訓読み)ため、ちょっと違和感を覚えるかもしれませんが、本文に定期的にルビを振ってあるので、本文から辿る分には五十音順の人物注を参照するのに不便を感じることはさほどないと思います。
「とりあえずどんなことが書かれているのか読んでみたい」「敦成親王が生まれた寛弘五年九月十一日はどんな風に書かれているんだろう?」などの興味を気軽に満たしたいときや、「原文を読んでみたけど、この部分の意味がわからない」といったときにお薦めです。

もうちょっと本格的に原文にチャレンジするなら、「大日本古記録」が一番アクセスしやすいかと思います。

『御堂関白記』全3巻(大日本古記録)
東京大学史料編纂所編纂 岩波書店 1952-1954年

本としては絶版になってしまっていますが、東京大学史料編纂所の古記録フルテキストデータベースに収録されており、インターネット上で検索・閲覧ができます。
長所は、自宅などから無料で読めることと、日付や本文中の単語で検索できること。
読みたい記事の日付がわかっているときは一発で該当の本文に飛べますし、年中行事の記録を集めたときなどには全文検索機能が威力を発揮しました。
ただし、書籍版の1ページ単位で画像ファイルになっているので、通読には向きません。
通して読むなら古書店に頼るか図書館で借りることになりますが、「大日本古記録」は公共図書館でも比較的多く所蔵されている印象がありますので、お住まいの地域の図書館で探してみてください。

更に踏み込んで、日記に書かれた事柄の背景や内容の意味などを深く掘り下げて理解したい方は、註釈付きのこちらをどうぞ。

『御堂関白記全註釈』
山中裕編 国書刊行会→高科書店→思文閣出版 1985年12月~刊行中

こちらは完全に専門書ですので個人で購入するのはなかなか難しいかと思いますが(値段はまちまちですが、1万円以上する巻もあります…)、「全註釈」のタイトルどおり非常に詳細な註が付いており、「労作」という他に言葉が見つからない、すごい本です。
中身は、1ヶ月単位で訓点を付与した本文と書き下し文、註釈がまとめられており、1年分で1冊になっています。
多い月では、註釈の箇所は100ヶ所以上!
公共図書館で所蔵しているところは少ないかもしれませんが、『御堂関白記』を詳しく知りたいと思ったら見ておくべき資料だと思います。
刊行は必ずしも年代順ではなく、現在のところ寛弘元[1006]年~寛仁二[1018]年まで、抜けている年もあるので合計14年分が刊行済みとなっています。

最後に、「道長の自筆が見たい!」という方向けに影印本もご紹介しておきましょう。

『御堂関白記』全5巻(陽明叢書. 記録文書篇 ; 第1輯)
陽明文庫編 思文閣出版 1983-1984年

「影印本」というのは、原本を撮影した写真を印刷した本のこと。
写真なので、筆跡は勿論のこと、紙の汚れや虫食いの穴まで見ることができます。
『御堂関白記』自筆本は展覧会などに出陳される機会も多いので、そういった折に本物を見ることもできますが、より手っ取り早く道長の筆跡に触れることができる影印本の存在も知っておくと、何かのときには役に立つと思います。

かつてはごく限られた専門家だけのものだった『御堂関白記』の世界に、こんなにもいろいろな角度から触れられるようになったのは、本当にありがたいことです。
皆様も、目的と用途に合わせてこれらの本を活用してみてください。

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2008年4月11日 (金)

『京都源氏物語地図』

192genjichizu アクセス解析を見ていると「源氏物語 ゆかりの地」といった検索キーワードで当Blogにアクセスなさる方が結構多いようなので、今回はそういう情報をお探しの方にお薦めの地図をご紹介いたします。

『京都源氏物語地図』
紫式部顕彰会編纂 思文閣出版 2007年
ISBN:978-4-7842-1372-6 税込840円

タイトルに相応しく優美な藤立涌文様で飾られたケースを開けると、地図が1枚と解説冊子が1冊。
地図は両面で、平安京内の第1図と、北は鞍馬から南は岩清水・宇治までの京外を収めた第2図が、表裏に印刷されています。

この地図の特徴は、何と言っても“1枚の地図で『源氏物語』の世界と平安時代と現代とを重ねて見られる”こと。
現代の京都の地図に、平安時代の道路や歴史上の邸宅・寺社等、それに『源氏物語』に登場する建物などの位置が色分けして記載されているのです。
現代の地図に平安京条坊図を重ねた地図は、今までにもあったと思います。
平安京条坊図や平安時代の街道を描いた地図の上に『源氏物語』に登場する建物の想定位置などを書き込んだものも、割とよく目にします。
ですが、現代と平安時代と物語の世界を3つ一遍に重ね合わせた地図というのは、これまでなかったのではないでしょうか。
とてもユニークで面白い試みだと思います。

歴史上の邸宅と物語の邸宅を地図上で同時に眺められることで、登場人物の邸宅に想定される位置に実際にはどんな建物があったのかがわかり、想像が膨らみます。
例えば、物語上の右大臣の邸に想定される左京三条二坊一町は、実際には東三条殿があり、その東隣で藤壺の三条宮に想定される同八町には定子中宮の二条宮がありました。
単に平安京条坊図に登場人物の邸の想定位置が書いてあるだけだと、どうしてその場所と考えるのが適当なのかがぴんとこないことが間々ありますが、『源氏物語』が書かれた当時にそこに何があったのかがはっきりすると擬えられた理由も理解できるようになります。
作者や同時代の読者も、実在する貴顕の邸宅を思い浮かべながら登場人物の邸の場所を想像していたのかも?と考えると、平安時代の読者の気分を疑似体験できる地図とも言えるかもしれません。

このような地図が現代の地図と重なっていることで、その場所に足を運んでみることも簡単にできます。
特に第1図については、石碑や駒札の場所、更には物語上の邸宅などの想定位置近辺のバス停まで記載されている充実ぶり。
折り畳んでケースにしまえば21cm×10cmというコンパクトサイズですので、荷物にもなりません。
地図を持って京都の町を歩くことを想定してつくられているのも嬉しい点です。

もう1つ忘れてはいけないのが、地図に付随する冊子です。
折り畳んだ地図と同じ大きさの小冊子で、全31ページとコンパクトながら、地図上に示された邸宅類の居住者と所在地、由来や概略、更に『源氏物語』の邸宅については関連する物語中の場面や想定地の異説も記されています。
地下鉄・バスの交通案内も付いており、地図本体と同様、現地を訪れるのに役立ちます。
また、『平安京提要』付図から転載された平安宮内裏復元図(現代の地図の上に発掘調査結果を基に復元した内裏の殿舎・回廊等の位置を重ねたもの)や、「『源氏物語』の地名と伝承地」「紫式部越前下向の道」と題した計4ページの解説文も収められていて、小さい割には盛り沢山の内容です。

机の上に広げて物語と歴史の交錯を眺めるもよし、携えて京都の町に飛び出すもよし。
いろいろな楽しみ方のできる地図だと思います。
思文閣出版Webサイト内の『京都源氏物語地図』のページには地図のサンプル画像も掲載されていますので、ご興味をお持ちの方は是非ご覧になってみてください。

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2007年6月 1日 (金)

『源氏物語の時代』

127ichijo この本の内容は、記事タイトルにもしましたメインの書名『源氏物語の時代』よりも、副書名の方により的確に示されていると思います。
「一条天皇と后たちのものがたり」――『源氏物語』が書かれた時代に帝位にあった一条天皇と、彼の2人の后(皇后/中宮)・藤原定子と藤原彰子が、本書の主人公です。

『源氏物語の時代 : 一条天皇と后たちのものがたり』
山本淳子著(朝日選書820) 朝日新聞社 2007年
ISBN:978-4-02-259920-9 税込定価1,365円

私は最初に、一条天皇らのことを“主人公”と書きました。
ですが、この本は小説ではありません。
著者(小説のような創作ではないので、あくまで“作者”ではなく“著者”になります)が「はじめに」で

本書がいざなう世界は、一見、歴史小説のそれに似ているかもしれません。しかし小説が本質的に小説家個人の想像力による創作物であるのに対し、本書は資料と学説のみに立脚し、あくまで〈伝えられてきた〉一条朝の再現を目指しています。

と宣言しているように、『日本紀略』や、『御堂関白記』『小右記』を初めとする同時代の貴族日記、『栄花物語』『大鏡』などの歴史物語、更には後世の説話などの資料を現代語に直した形で掲載しながら、エピソードをつなぎ合わせて一条天皇と彼を取り巻く人々の人生ドラマを再構築しています。
個々の出来事については、どの資料にどういう形で記され、そこからどのようなことが推測されるか、が丁寧に説明されています。
それでも、“歴史資料を読む”というような堅苦しさは全然なく、それこそ巧みな歴史小説のような読みやすさで一気に読めてしまいますので、「難しい本なんじゃないか」との心配は全く必要ありません。
天皇として、また1人の男性として、真面目に誠実に生きた一条天皇。
打てば響く才気と明るい性格で天皇の愛を独占しながらも、実家の没落に遭い逆境の中で儚く世を去った定子。
自己主張のない地味な存在から、次第に成長し天皇家と摂関家を見守り支える「賢后」へと脱皮した彰子。
資料から掬い上げられた彼らの人格と人生は、脚色などなくても読者の心を強く惹き付ける魅力にあふれています。

読み終えて私が何よりも強く感じたのは、それぞれの立場で愛と孤独に苦しんだのであろう3人への、切ないような愛おしさでした。
そして、
「一条、定子、彰子、それぞれの試練は、『源氏物語』の精神を形作った原点でもあったと、私は考えている」
との「あとがき」の言葉に、深い共感を覚えました。

文学作品は、作者の生きた時代の影響なしには成り立ち得ません。
ですが、これまで私が目にした紫式部や清少納言、一条天皇などの人物伝は、作家の想像・脚色が加わり時には史実に目をつぶった内容さえ含む歴史小説か、専門的な研究書かのどちらかでしかありませんでした。
地に足の着いた研究に立脚しつつ面白く読める、このような本は画期的だと思います。
中高生でも充分に読みこなせる易しい文章で書かれていますので、『源氏物語』や『枕草子』がお好きな方ならどなたでも、構えることなく気軽に読んでいただきたい1冊です。

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2007年5月16日 (水)

『平安時代儀式年中行事事典』

121gishiki 儀式・年中行事は、平安貴族の生活の中で大きなウェイトを占めており、『源氏物語』の中にもさまざまな形で取り入れられています。
そうした方面の知識を得るための資料として、これまでも『平安時代の儀礼と歳事』『平安朝の年中行事』をご紹介してきましたが、今回の資料は、
「儀式書などの史料そのものを読んでみたいけれど、白文の原文には歯が立たない」
という私のような素人愛好家にとって正にうってつけの1冊です。

『平安時代儀式年中行事事典』
阿部猛, 義江明子, 相曽貴志編 東京堂出版 2003年
ISBN:4-490-10624-6 税込6,825円

内容は3部構成で、まず「第一部 儀式年中行事事典」で1~12月の年中行事と月中行事、臨時の行事、更に摂関家行事が解説されています。
“事典”という書名のとおり、行事名を項目として、それぞれの行事の由来や儀式の流れ、歴史的変遷などを記載しているのですが、ありがたいのは儀式書などの史料記述を噛み砕いて現代文に直した上で、逐一その記述がどの史料に拠っているか明記してあること。
史料と照らし合わせて読むことができるので、漢文の読解に自信のない人にも心強い解説文になっています。
勿論『古事類苑』の掲載箇所や関連する研究書も項目毎に掲載されていますので、より詳しく調べたいときの案内口としても役立ちます。

個人的に一番感激したのは「第二部 儀式書解題」
『西宮記』『江家次第』などの儀式書や『小右記』『御堂関白記』などの日記、『弘仁格式』『延喜式』などの法典その他、儀式・年中行事の研究に必須な史料約300点の解題が掲載されています。
実際、有職故実などの解説を読んでいると、見たことも聞いたこともない史料名にぶつかって「これっていつの時代に書かれたどういう本???」と戸惑うことが少なくないので、それぞれの史料の種類(日記なのか儀式書なのか記録文書なのか、など)や成立年代、著者、内容の概略などが解説されているのは本当に重宝します。
しかも、刊本がある史料については収録叢書名なども掲載されているので、わざわざ日本古典籍総合目録国文学研究資料館作成)を検索し直さなくても本文を探すことができ、とても便利です。

「第三部 用語解説」では、900語ほどの儀式・年中行事関係の用語の簡単な解説が載せられています。
1語につき4・5行ほどの解説ですので、第一部の記述の中でわからない言葉が出てきたときにちょっと参照する、というような使い方を想定しているのではないかと思います。

非常にユニークなのは、巻末の索引です。
最初に

難読事項を配慮して、本索引は通常の読み方をやめ、漢字の最も慣用的な読み方(音訓にかかわらず)の五十音順に配列した。

との注記があるとおりで、漢字を単純に仮名に直したときの五十音順で並んでいるのです。
その結果、「朝賀」「綾綺殿」「有職故実」などの語があ行にあったり「石清水」が「伊勢」より前になっていたりと、読みを知っていると逆にぎょっとするような配置も多々ありますが、これはこれでひとつの工夫ではあるでしょう。
「荷前(のさき)」や「御体御卜(おおみまのみうら)」のように知らなければ絶対に読めない行事名や、「供○○」を「○○をぐうす」と読むような独特の読み癖もありますので。
ただ、“最も慣用的な読み方”の基準がはっきりしないために首を傾げたくなる配列も散見され、「個々の漢字の音読み」というような形で読み方を統一した方が引きやすくなったのではないかな…とは思います。

既に法華八講(7)儀式次第で参考文献として掲載していましたが、この先頻繁に利用する資料になりそうです。
平安時代の儀式関係にご興味をお持ちの方は、是非大きな書店や図書館などで実物をご覧になってみてください。

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2007年5月 3日 (木)

『源氏物語の鑑賞と基礎知識』

120kanshokiso 『源氏物語』の副読本は数え切れないほど沢山ありますが、その中で今回は、原文をじっくりと読みたい方にお薦めのシリーズをご紹介いたします。

『源氏物語の鑑賞と基礎知識』全43冊
鈴木一雄監修(国文学解釈と鑑賞別冊) 至文堂 1998-2005年
ISBN:増補改装版を除きなし 税込各2,520円(増補改装版は税込2,835円)

写真はNo.1「桐壺」の増補改装版です。

基本的にひとつの巻を1冊で取り上げますが、長編の若菜上下巻と宿木巻はそれぞれ2分冊で、玉鬘十帖などの比較的短い巻は二・三巻まとめた形になっているため、全43冊というちょっと中途半端な数字になっています。
各冊の目次は、以下のとおりです。

  • 序文
  • 人物紹介
  • 源氏ゆかりの地を訪ねて
  • 影印本を読む
  • 原文
  • 論文

“鑑賞と基礎知識”というシリーズタイトルのとおり、原文が本の中心です。
見開きページの右ページ上に原文、右ページ下に現代語訳、左ページ上に鑑賞と用語解説、左ページ下に語句解釈、という構成になっていて、ときどき補助論文として2ページ前後のより詳しい解説が挟まれています。
No.1「桐壺」を例に取ると、

  • 最初の見開き2ページ
    冒頭の原文と、それに対応した「めざまし」「あいなく」の用語解説
  • 次の見開き2ページ
    「いづれの御時にか―物語の時代設定①」
    「平安時代のことば―格助詞「が」から接続助詞「が」へ」
    「物語とは」
    の3つの補助論文
  • 次の見開き2ページ
    3ページ前を受けて原文の続き

…という形で展開しています。

この補助論文がこのシリーズの大きな特徴で、特定の描写・人物・語彙などをより掘り下げた読解や歴史的背景の解説、漢字の訓み方、会話文と地の文との切り分けや発話者の解釈の問題、更には源氏絵や工芸意匠の鑑賞など、幅広いテーマで1冊につき20本以上が収められています。
コンパクトな量で基本的な内容がきっちりとまとめられているので、私はこのBlogの記事を書く際にもよく参考にしています(各記事末尾の【参考文献】で挙げているとおりです)。

もうひとつ特徴的なのが「源氏ゆかりの地を訪ねて」。
その名のとおり、その巻の舞台となる土地や関連する場所を紹介するという、ありがちと言えばありがちな企画ですが、テーマ設定がなかなかユニークなのです。
「桐壺」で平安宮大内裏、「玉鬘」で九州、「橋姫」で宇治、…などというのは誰でも考えそうなものですけれど、「常夏・篝火・野分」では近江の君の早口の元凶?の大徳が属した妙法寺、「梅枝・藤裏葉」では源氏に唐物を献じる大宰大弐に絡めて大宰府・鴻臚舘、「柏木」では柏木の加持祈祷のために致仕大臣が招いた行者の修行地・和泉葛城山、といった具合に、「そう来たか!」と思わず膝を打ちたくなるような切り口で、予想外の場所もあちこち取り上げられています。
カラー写真が豊富に織り込まれているので見ているだけで楽しいですし、地図や住所などのデータも付いているので、実際にその場所を訪ねてみるのも一興です。
ちょっとした平安時代の史跡巡りが楽しめます。

「論文」の項では、その巻に関する代表的な論文や読解の手助けとなる書き下ろし論文などを各冊5・6本掲載しています。
“論文”というといかにも難しそうで、実際のところ難解なものも確かに含まれてはいるのですが、一般人があまり触れる機会のない『源氏物語』研究の一端を知ることができると同時に、さまざまな観点から『源氏物語』を扱った論文が収録されているので、ごく普通に原文なり現代語訳なりを読むのとは違った着眼点での読み方を発見できる面白さもあります。

正直に言って、合計の冊数と金額を考えると手を出すのが些か躊躇われるシリーズではありますが、文庫本や文学全集などに付いている注釈よりもう1歩踏み込んで原文を読んでみたいとお考えの方には、ちょうど程よい内容と構成になっていると思います。
現時点では、No.3「若菜上(前半)」以外は出版社に在庫があるそうで、至文堂Webサイトまたは書店を通して購入が可能です。

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2007年1月21日 (日)

古事類苑検索試験システム

『古事類苑』という本をご存知でしょうか。
今からほぼ100年前、20世紀初頭に編纂された日本最大の百科事典です。
といっても、私達が普通イメージする百科事典とは少々編纂の仕方が違っており、それぞれの項目についての記述の大部分は各時代の文献から抜粋された引用文で、それらを細分類した見出しの下に時代順に配列する形式を取っています。
採録されている文献は、歴史書や有職故実書、その分野の専門的な書物から、日記や物語などまで幅広く、生の史料記述そのものを読み込まなければいけない手間はかかるものの、目を配るべき文献をこれ1冊で一網打尽にできるのが最大のメリットです。
また、項目の配列も私達が馴染んでいる百科事典のような五十音順ではなく、天部・歳時部・地部・神祇部…と主題別になっており、研究者の間では日本古典学の知識体系を網羅した百科事典としてこの分類も注目されています。

30の部と総目録・索引から編成され、洋装本で51冊ないし60冊から成る『古事類苑』
個人で所蔵するのはとても無理なこの本もまた、現在電子化してインターネットで全文を公開しようとの試みが始まっています。

古事類苑検索試験システム

現在進行形のプロジェクトで、試験公開も去年から始まったばかりのようですが、一部データの試験公開とはいえ、このプロジェクトのすごさは実際にリンク先に飛んでいただければ説明不要かと思います。
『古事類苑』がWeb上で閲覧できる、という自体も充分すごいことですけれど、もっとすごいのは本文がテキストデータで表示されること。
インターネット・エクスプローラでページを読み込むと、ルビや返り点なども含め本文がHTML形式のまま縦書き表示されます。
(FirefoxなどNN系のブラウザには対応していません)
同時に、画面右上に表示される[画像]ボタンをクリックすると、JPEG形式のページ画像も閲覧できます。
画像だけでなくテキストで本文が読めることは、画像を読み込む手間が省けるとかコピー&ペーストが使えるとか、いろいろ利点がありますが、一番大きいのは本文の検索が可能になるという点だと思います。
現在の試験システムでは、目次と五十音順索引から該当ページへジャンプする機能が提供されているだけですが(勿論これだって、書籍版を1ページずつめくることを考えたらものすごく便利な機能ですけれど)、将来的には全文検索も可能になるに違いない!と勝手に期待しています。

プロジェクトの紹介・進捗状況などは、このプロジェクトの中心になっている国際日本文化研究センター助教授・山田奨治氏の研究室Webサイトに掲載されています。
国際日本文化研究センター・山田奨治研究室>Data Mining for the Humanities>電子化古事類苑プロジェクト
このページの情報によると、既にページ画像のデジタル化は完了し、テキストの入力・校正を順次進めているとのこと。
今後どのように進展していくか、大注目のプロジェクトです。

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2007年1月18日 (木)

日本古典籍総合目録

『源氏物語』の注釈書や解説書を読んでいると、典拠資料としてさまざまな古典籍の名前が出てきます。
それらの古典籍の原文を読みたい、と思ったときに役立つデータベースをご紹介いたします。

日本古典籍総合目録

  • 国文学研究資料館作成
  • 同資料館ホームページ「電子資料館」内コンテンツ
  • 『国書総目録』『古典籍総合目録』所収の書誌・所在情報と著者の典拠情報、同資料館所蔵の和古書目録データ・マイクロ資料目録データ、『国書総目録』『古典籍総合目録』所収及び刊行後に追加した書誌・所在・典拠情報を収録

『国書総目録』は、1963~1976年に岩波書店から刊行された日本の古典籍の総合目録で、その後1989~1991年に補訂版が出版されています。
国初から慶応三[1867]年までに日本人が著作・編纂・撰修・翻訳した書籍50万点以上の書誌情報と、写本の所蔵機関、活字本・複製本の有無が掲載されています。
『古典籍総合目録』は、1990年に同じく岩波書店から刊行された『国書総目録』の続編で、活字本・複製本の有無が収録されていない点を除いては『国書総目録』と同じ構成です。

『国書総目録』と『古典籍総合目録』は、刊行以来日本の古典籍を探す際には真っ先に手に取るべき資料として重宝されてきましたが、これまた図書館に行かなければ入手できなかった情報が、このデータベースの公開によって自宅などにいながらにして利用できるようになった訳です。

このデータベースの利点としては、まず第一に書名や著者名の読みがわからなくても漢字のままで検索できる点が挙げられます。
これはデータベース全般に言える、紙に印刷された書籍と比較しての優れた特徴です。

そしてもうひとつ、このデータベースならではの特長として、別名からでも検索が可能なことがあります。
例えば、村上天皇の日記『村上天皇御記』は、他に『天暦御記』や『村上天皇宸記』とも称されます。
これを例えば国立国会図書館の蔵書目録・NDL-OPACで検索しようとすると、まずもって収録している本の書誌情報に内容細目(注:1冊の本に複数の著作が収録されている場合、中に入っているそれぞれの著作の情報を「内容細目」と言います)としてデータが入っていなければ当然ヒットしませんし、内容細目が記録されていてもその本に記載された書名のとおりに入力しないとヒットしません。
実際には、増補史料大成第一巻『歴代宸記』の中に『村上天皇御記』というタイトルで収録されていて内容細目にも記録されているのですが、このデータは『村上天皇宸記』や『天暦御記』で検索したのでは出てこない訳です。
また、『続々群書類従』第五にも、『三代御記』として宇多天皇・醍醐天皇の日記と共に収録されていますが、NDL-OPACの書誌データには『続々群書類従』第五の内容細目は記録されていません。
こうした、図書館の蔵書目録だけでは必ずしも調べきれない情報を、漏れなく見つけられるのは大きな利点です。

具体的な検索の仕方は、検索画面からもリンクしている利用のしかたをご覧いただけばよいのですが、検索画面を見ると「著作と書誌の違いって何?」と疑問を持たれる方もいらっしゃるのではないかと思いますので、ちょっとだけ補足しておきます。
「著作」に収録されているのは、著作物そのものの情報です。
『源氏物語』を例に取ると、著者が紫式部で五十四帖から構成され分野は物語で…といったデータが、著作の情報になります。
それに対して「書誌」に収録されるのは、個々の写本・刊本・複製本に関する情報です。
物理的な本の形・大きさや本体に書かれた題名、書写者・出版者、作成年、所蔵者、全部揃っているのか一部分なのか、などのデータが含まれます。
どちらを検索しても、検索結果から相互にリンクしているのでレコード間の行き来はできますが、特定の写本や刊本の情報を知りたい場合を除いては、検索対象は初期設定の「著作」のままで問題ないと思います。

昨年12月までは、「国書基本データベース(著作編)」と「古典籍総合目録データベース」という2つのデータベースに分かれて試験公開されていましたが、今回これらを統合・拡張するのと同時に画面のデザインやインターフェイスも大幅に改善され、とても見やすく使いやすいシステムになりました。
電子化・情報化が遅れていると言われる日本の人文科学分野ですが、調査・研究の基盤となるツールがこのように次々と公開され、便利になったことを実感する昨今です。

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2007年1月 2日 (火)

『平安朝の年中行事』

076nenchu 『源氏物語』の中に織り込まれる四季折々の年中行事は、季節感と登場人物の立場や心情の両方を描き出す役割を果たしており、行事の内容を理解することで、物語が描こうとした意味に気づける側面もあります。
そうした歴史方面の理解を助けてくれる資料として、先にご紹介した『平安時代の儀礼と歳事』がありますが、年中行事に的を絞ってより詳しく解説しているのが本書です。

『平安朝の年中行事』
山中裕[著] (塙選書75) 塙書房 1972年刊行
ISBN:4-8273-3075-1 税込2,520円

既に刊行から30年以上も経った本ではありますが、史学・文学の両面から平安時代の年中行事を詳述した研究書として今でも増刷を続けているロングセラーです。

目次は以下のようになっています。

  • 序論
  • 第一章 年中行事の成立と変遷
    • 一 年中行事の意義
    • 二 年中行事の成立―宴から節会へ―
    • 三 年中行事の変遷
  • 第二章 平安朝の年中行事の特質と意義―正月四方拝より十二月追儺まで―
    • 一 春の行事
    • 二 夏の行事
    • 三 秋の行事
    • 四 冬の行事
  • 第三章 平安文学と年中行事
    • 一 その環境
    • 二 女流文学と年中行事

第一・二章は、歴史書や儀式書の記録を丹念に引きながら、歴史上の年中行事の実像を描き出します。
『源氏物語』に活写されている男踏歌や端午の節句、五節などの他、臨時客や内宴、月の宴のように文中に名前だけ出てくるもの、更には名前も出ないものまで、50近い行事が取り上げられています。
中国の文献も含めて漢文史料が白文のまま引用されているので、素人にはちょっと厳しいところもありますが、併せて『枕草子』や『紫式部日記』『栄花物語』といった仮名作品の記述が取り上げられており、両方を読み合わせると「なるほど」と思う点が少なくありません。
また第三章では、表題のとおり女流文学を中心とした平安文学に描かれた年中行事について考察しており、描写の史料的な価値と、美的な描かれ方の特質を指摘しています。
著者が歴史学者であるゆえか、文学作品の捉え方としては「?」と感じる箇所もないではありませんが、歴史の側から作品を見直す新鮮さを楽しめます。

『平安時代の儀礼と歳事』よりも更に史学方面の専門的な本ですので、最初は少々難しく感じるかもしれませんけれど、『源氏物語』の四季を雅やかに彩る年中行事をより深く味わいたい方にはお薦めです。
巻末には詳細な索引が付いていて、調べ物をする上でもとても役に立ちますので、学生さんのレポートの資料としても向いていると思います。

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2006年12月19日 (火)

大日本史料総合データベース

前回の古記録フルテキストデータベースに続き、東京大学史料編纂所の便利なデータベースをもうひとつご紹介いたします。

大日本史料総合データベース ※リンク先はデータベースページ表紙

  • 東京大学史料編纂所作成
  • 東京大学史料編纂所データベース検索ページ内コンテンツ
  • 『大日本史料』の綱文・書名・索引語および本文(一部のみ)を検索

『大日本史料』とは、東京大学史料編纂所が1902年から連綿と編纂を続けている歴史書で、六国史以後の日本史上の事件等を時系列順に並べて見出しを付け(この見出しが「綱文」です)、関連する史料の記述原文をそのまま掲載しています。
収録範囲は仁和三[887]年から始まって2006年12月現在で元和八[1622]年まで、370冊以上が刊行されており、そのうち平安時代(~建久三[1192]年)に当たるのは第1編之1~第4編之4と補遺の計82冊。
数字を見ただけで目眩がしそうなほどの量です。

この膨大な史料群を検索可能にしたのが、大日本史料総合データベースです。
例えば、「藤原道長に関して掲載されている出来事が知りたい」と思ったら、キーワードに「藤原道長」と入力し、検索対象に綱文を指定すれば、藤原道長に関する出来事の綱文が一覧できます。
(検索対象に索引を指定すると、道長本人だけでなく道長の親や子供などの縁者に関する記述も抽出されるようです)
特定の事件について知りたい場合は、キーワードに綱文に含まれそうな言葉を入れるか、項目検索画面でその事件が起きた和暦年月日を入力し、綱文を検索対象に指定すればOKです。
綱文の検索結果一覧には、綱文の文言と年月日が表示されます。
更に個々の詳細データを開くと、『大日本史料』掲載ページ、掲載史料名などが確認できる他、[刊本]のボタンから『大日本史料』の該当ページ画像を閲覧することも可能です。
画像ファイルは古記録フルテキストデータベース同様tiff形式で、WindowsパソコンならOS付属のビューアーで表示できます。
ブラウザ上で前後のページに移動できる点も、古記録フルテキストデータベースと同じです。
『平安時代史事典』をはじめ、記述の根拠に『大日本史料』を挙げている資料は多いので、裏付けを取るために第○編之×の△△ページが見たい…というようなときも、このデータベースを使えばすぐに確認できます。
(尚、編/冊検索は半角数字、和暦年月日は全角数字で入力しないとエラーになりますのでご注意ください)

綱文と索引語の検索については、それぞれ編年史料綱文データベース・大日本史料索引データベースという別個のデータベースができていて、データベース間の連携によってこの総合データベースからの検索が可能になっているそうです。
その関係なのか、総合データベースの簡易検索画面下部の概要説明には
「索引語のデータベース連携は一部にとどまっています。」
との注記があり、索引データベースの一部機能は総合データベースからは利用できず、別途索引データベースを検索する必要があるようです。
(将来的には、別々に分かれているデータベースも統合され、総合データベースのインターフェイスですべての検索が可能になるのではないかと思われます)
その他、編によって索引語の採録基準が多少異なっていたり、部分的に収録されていない冊があったりするので、ご利用にあたっては概要説明とヘルプを一読なさることをお勧めいたします。

尚、2001年からはフルテキストデータベース化も試行されており、今のところ近年刊行の一部の掲載史料本文が試験的に検索可能になっています。
本文検索用のテキストデータは新規刊行分を中心に追加していく予定とのことなので、初期に刊行された平安時代の本文が検索可能になるのは当分先になりそうですが、今後のますますの充実が期待されるところです。

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2006年12月15日 (金)

古記録フルテキストデータベース

平安貴族達が残した日記は、当時の政治や文化を知る上で欠かすことのできない第一級の史料です。
特に『源氏物語』の執筆時期に重なって書かれている藤原実資の『小右記』や藤原道長の『御堂関白記』は、作者の生きた時代の具体的な姿を教えてくれる、貴重な証人と言えます。
とはいえ、これらの漢文日記は、読みたくても大きな図書館にでも行かなければなかなか手に取れない専門書。
研究者ならぬ一般の『源氏物語』愛好家には近寄り難い存在だったように思います。

そんな状況を覆してくれたのが、東京大学史料編纂所がWebサイト上で公開している「古記録フルテキストデータベース」です。

古記録フルテキストデータベース ※リンク先はデータベースページ表紙

  • 東京大学史料編纂所作成
  • 東京大学史料編纂所データベース検索ページ内コンテンツ
  • 同編纂所が刊行している漢文日記の翻刻資料『大日本古記録』の全文データを収録

データベースには、『大日本古記録』の本文データ、日付・巻冊次・ページなどの管理データ、各ページの画像データが収録されています。
現在のところ収録史料数は13点、平安時代の文献としては『貞信公記』『九暦』『小右記』『御堂関白記』『後二条師通記』『中右記』『殿暦』があります。
学術研究目的であれば、資格不問・無料で利用できます。

データベース選択画面から古記録フルテキストデータベースに入ると、検索画面が表示され、キーワードや日付から全文を検索することができます。
特定の文献だけを検索することも、13点の全史料を横断検索することも可能です。
検索結果にはそれぞれ画像ファイルへのリンクが用意されており、クリックすると検索された文を含んだ日にちの最初のページ画像(tiff形式)が開きます。
ブラウザ上で前後のページへ移動もでき、『大日本古記録』を1ページずつ開いていくような感覚でディスプレイ上で読むことができます。

自宅にいながらにして全文が読めること自体ありがたい限りですが、データベースならではのありがたみはやはり検索機能です。
儀式や風俗を調べていて具体例が知りたいときなど、キーワードでの横断検索が威力を発揮します。
特に『小右記』や『中右記』には、儀式・行事の詳細な記録が残されている一方、全体はとても素人が通読できる量ではないので、関連する記述をピンポイントで拾えるのは本当に重宝です。
史料の原文を見たいけれど手に入らない…と諦めている方に、是非使っていただきたいデータベースです。

東京大学史料編纂所が公開しているデータベースは、これだけではありません。
他にも便利なデータベースが沢山あるのですが、そちらのご紹介はまた別の機会とさせていただきます。

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